セリエA、とくにビッグクラブではプリマヴェーラから生え抜きでトップチームにデビューなんて話は最近あまりお目にかかれません…。
なぜなら外国人選手が助っ人として即戦力で起用される中、トップチームでプレイするのは容易ではないからです…。(ちなみに先々週インテルはイタリア人が一人もスタメンにいませんでした)
そのためプレイヤーとしての経験値をあげ、原石を宝石へとかえるために首脳陣はセリエBやセリエCに保有権を維持したままレンタル移籍をさせて1年間武者修行へと送り出します。
そうした中から本当に厳しい競争を勝ち残った選手たちがセリエAの舞台へと登りつめていくのです。(ジラルディーノはピアチェンツァ、ヴェローナでもプレイしていました)
昨日連勝街道を続けているユヴェントスに敗れたアスコリにも一人イキのいいサイドMFがいます。
名前は「フォッジャ(Foggia)」
ミランが保有権を持っていますが、経歴トレヴィーゾ→エンポリ→クロトーネ→アスコリと17歳でセリエBでデビューしています。(現在22歳)
左利きでリズムに変化のあるドリブルは、右サイドから仕掛けられ唯一得点をたたき出した流れの基点になっていました。(ザンブロッタも彼のドリブルに手を焼いていました)
こうやった厳しい流れの中でもまれてビッグクラブへ再び声がかかるまで活躍を続けていくことが彼らの希望なのです。
さて、ミランは来年彼を呼び戻すのでしょうか…?!
私としてはヤンクロフスキーよりもよっぽど貴重な戦力だと思いますが…。