5チームが優勝争いをしているJリーグ。
一方でJ2落ちが確定したチームがすでに2チーム。
私が住んでいた神戸のチームもJ2落ちが確定しました。
さて、監督はバクスターさんになりそうですね。
若手育成という点では素晴らしい功績のある方ですから今のヴィッセルにはピッタリと理想にかなった監督だと思います。
こういった視点・理念・実行をクラブがハッキリと持っていれば必ず着実に力はつけていくでしょう。
何事も長期的視野に立ったプログラムが重要だと思いますから。
アタランタ・エンポリなんてBに落ちても、落ちたら落ちたで中心プレイヤーをさっさと売って若手チーム主体に切り替えますからね。
まぁそれだけプリマヴェーラ(日本で言えばユース部門)が充実しているんですけど…。
オーナーが「どのようなクラブにしたいのか?」にもよりますがそういった視点をハッキリさせることが必要だと思います。
日本はまだまだそういったクラブカラーがハッキリしていない点がパワーバランスにも反映しているのでしょう…。(ジェフはハッキリとしていますが)
最終節まで5チームが優勝争いなんてなかなか世界のリーグでは見られませんからね。
…って少し偉そうな意見でした、スミマセン。
ところで日本のある友人から以下の質問が届きました。
>ペルージャが降格した瞬間の本場イタリアでのティフォージの反応はどうだったのか、非常に興味があります。
私の回答は下記の通りです。
**********************************
選手に対しては励まし、奮闘した姿をたたえるという感じがします。(ただし必死に戦っている光景を毎試合見せてくれたらの話です。)
しかしクラブ、とくにフロントに対しては激しい批判は起きます、時にはデモが起こる位ですから…。
しかもこっちはティフォージがよくカルチョを熟知していますから戦力分析比較・チームの好不調の波などを読んで「ヤバイ!」と思ったらすぐにリーグ戦最中に行動を起こします。
「クルヴァ席で試合開始直後から20分間は応援しない」とか「クラブハウスの前でティフォージがデモ」とか時には試合直後に記者会見をそっちのけにさせてコズミ(2年前のペルージャ監督、現ウディネーゼ監督)に詰め寄るとか…。
それでクラブが戦力補強しないとわかったら補強するように圧力をかけますからね。
相当カルチョを知っていて、クラブいやカルチョを愛していないとこのレベルまでいかないでしょう。
そういった意味で日本のティフォージはもう少しマスコミを上手に使うべきだと思います。
ってそこまで応援する気がなかったら日本の人々は無駄なパワーを使いませんからね。
それから後から文句を言うのは簡単です、しかし結果が出てから(あるいは出そうになってから)批判や異議を唱えるのは少しズルイ気がします。
勇気を持って建設的な意見を唱えるためにも、もっとそのクラブに興味を持ちましょう。
そしてクラブを応援しましょう。
イタリア人は無駄とわかっていても「言いたいことは言う!」という意味で、スゴイと感心する場面によく出くわします。笑
**********************************
クラブの方向性、ティフォージの情熱、そして監督・選手の力がかみ合ったときに初めてクラブが一体感を得ることができるのではないでしょうか?!
それにしても、イタリア人のこの主張する図々しいメンタリティー!!!。(大袈裟過ぎるときはキライ)
一方で日本人が世界に誇っても良い、【他人に対する尊敬心】【控え目で気配りができる心】
これらのメンタリティーを混ぜ合わせれば素晴らしい人格を持ったアッタカンテが育つと思うんですけどね…笑。