イタリアの子供たちは目が肥えているせいか、知識が豊富なのか?は定かではありませんが、試合でボールが良く走ります。
それもトレーニングでそれほどポゼッションをしていないにもかかわらず…。
『ボールが良く走る』というこの表現、要は味方を有効利用して空いているスペースを見つけ出し敵のDFたちが到達するよりも早く弱点を突くというコンセンプトが基本としてあります。
技術がなくてもそこへ運ぼうとする意志があるからこそ、そこへボールが到達するのであって、技術があってもそこへ運ぼうとする視野や意識がないとボールは走りません。
イタリアの子は体育の授業が少ないため恐ろしいぐらい走り方がぎこちなかったり、俊敏性や反射神経、巧緻性が高くないのでそれほど技術力が高くないのです。
平均したら日本人の子供の方がはるかに上を行くと思います。
しかし試合を観ていて思うことは、ゲームが動いているのです。
大人みたいな激しさや正確性には欠けますが、シュートまで行く流れやゴール前の攻防には見応えがあります。(時には大味なゲーム展開になることもありますが…笑)
この背景には全員(味方も敵も)がアルものを目指しています。
それはゴールです。
ゴールを目指すために『弱点(相手のスペース)を突く!』、そのために味方が動き出す、そしてその味方へパスを出すというチームのコンセプトではなく個人の意識がセオリーとして成り立っているからだと私は思います。
だからFWの動き出しが鋭くなる、DF・MFからのキックの精度が求められるようになるのでしょう…。
その中でも準備段階の出発(いつ?)とボールを受けるポジショニング(どこで?)のタイミングが良いことがキーポイントです。
今日はU-11の試合をサポートしました。
試合は我がクラブMonteMorcinoが4-0で快勝したのでそう観えたのかもしれませんが…笑。
それにしてもU-11からこんな人工芝の良いグラウンドでプレイできてうらやましいなぁ~。